経過観察でずっとお世話になり細胞診でがんを見つけてくれた乳腺クリニックに、フィルムとプレパラートの返却、また手術や病理の結果などの報告に行ってきました。
こちらのクリニックは会社から近く、また女医さんが見てくれるため、かれこれ5年以上通っています。
先生はちょっとクセのあるタイプで、口コミを見ると合わない人もいる感じ(笑)
いつもすごく混んでいて電話も中々つながらないのですが、電話してみたらあっさり繋がり、しかも当日に予約が取れました。
コロナの影響、相当あるようです。
先生に病理の報告をした時に「Ki-67 の数値が高くて心配なんです」と話すと、「Ki-67は単独で判断するものではないのよ。抗がん剤が効くということだから、(今回のホルモン治療10年は)いざという時に取っておく感じね」と言われ、なるほどーと思いました。
先生に「エキスパンダー入れたの?」と聞かれて、
「いえ、入れませんでした。リコール問題もあったし、自家再建では脂肪が足りないと言われて、じゃあいいかなと思って」と答えると
「そういう人多いわよ。胸があってもなくてもりんさんであることには変わらないしね」
と言われてそうですよね~と二人で笑いました。
わたしも手術前は、胸がないことを恥じたり落ち込んだりするのではないかと思っていました。
でも、全摘してそのビジュアルにもすぐ慣れたし、全然喪失感もなく、むしろ「これが今のわたしだー!胸があってもなくてもわたしであることに変わりない」と思うようになりました。
開き直りともちょっと違う。普通に、今の状況を受け入れたというか。
あと、わたしはズボラーで、めんどくさいことがかなり嫌いです。
エキスパンダーを入れて異物感を感じながら長い期間をかけて膨らまし、シリコンに入れ替え、乳頭を作り、完成した後もずっと気にかけて、場合によっては10年前後で入れ替えの必要が発生するかもしれないシリコンも、
メンテはいらないけどお腹などに大きな傷がつき、手術にえらい時間がかかる自家再建も、
どっちも「めんどくさいなぁ」と思ってしまいました。
「再建ができるのであれば再建するのが当然」なのかと思っていたので、周りが意外と再建していないことを知り、そうかこれでよかったんだと少しホッとしました。
自分の考えは変わっているのかと思っていたので。
あ、でも、もし30代だったら検討していたかもしれません。年齢的なことも影響しているかも。
再建してもいいし、しなくてもいい。
ひとりひとりがその選択に納得できていればよいのだと。
胸は女性にとって大切なものだけど、わたしは、それがすべてではない、と思っています。