小さく、軽く、少なく。

乳がんの治療と日常生活を綴っています。なんちゃってミニマリスト。

真面目な「がん」の本の話

こんにちは!

 

今日は、ずっと書こうと思っていて中々書けなかった「がん」についての本の話を。

なぜ書けなかったのかというと、本当は読み終わってから書こうと思っていたのですが、内容が濃すぎて一向に読み進まず、読み終わるのを待っていると更に数ヶ月先になってしまいそうだったからです(笑)。

 

読んでいる本はこちらです。 

  

 

インド人の医師(アメリカで医学を学んでいます)が書いたドキュメンタリーで、ピュリッツァー賞も受賞しています。

上下巻で読み応えありすぎ、登場人物多すぎで、迂闊に手を出してしまい失敗しました(笑)。

 

 

 

抗がん剤治療が決まりそうだった頃、がんとがん治療についての歴史を知りたいなと思って読み始めました。今アマゾンで注文履歴を確認したところ、上巻を1月下旬に注文していました(^^; どんだけ時間がかかってるんだ。今は下巻の途中です。

読みだすと面白いのですが、10ページも読むと疲れてしまいます。。

 

内容は超超かいつまんで言うと、がんの治療の歴史です。たくさんのがんの話が出てきます。白血病、乳がん、子宮頸がん、肺がんなど様々ながんの話がランダムに出てきます。

乳がんで言うと、かつての手術法だったハルステッド法のことや、タモキシフェン、マンモグラフィーでの早期発見の話などが登場します。

 

歴史的な話では、初期の頃は「治療」に重きが置かれていて、その治療も手術での根治→放射線・化学療法が生まれる流れや、その後「予防」が重視されていくようになる流れなどが描かれていました。

 

更に面白い話としては、がん研究の予算を獲得するためにロビイ活動をしてきた人の話や、新聞広告を使って世論→政治を動かす話なども出てきたりして「ほぉ~なるほど」と思ったり。

特に、肺がんにおける、アメリカでのたばこ企業の根回しなんかは、アメリカっぽい闇を感じる話でした。

 

本当に内容が濃すぎて、ここに書こうとするともう一度読み返さないといけなくなるので、こんな感じの雑な紹介となってしまいすみません(^^;

 

 

で、わたしがこの本を読んで何を一番考えたのかと言うと、そういうがん研究の歴史そのもの以上に、今ある治療法が過去のたくさんの患者さんの犠牲(と言っていいのかわかりませんが)の元に生まれているということでした。

ハルステッド法で必要以上に身体を削りとられてしまった女性、効く薬を見つける為に多剤併用法で色々な薬を投与された人、副作用で苦しんで亡くなった人などがたくさん出てきて胸が苦しくなりました。

わたしが今こういう治療を受けられるのは、患者さん、医師、ロビイスト、がん治療に関わる全ての人たちのお陰なんだ。。と感謝の気持ちでいっぱいになりました。

副作用くらいで騒いではいけないという気持ちにさせられます。(そうは言っても副作用はやっぱりつらいですが)

 

 という、たまには真面目な本の話でした^^