こんばんは!
今日は母とランチ・買い物をしてきました。
抗がん剤が始まる前の、(元気に過ごせるであろう)貴重な週末です。
わたし「三越前でランチでもいい?」
母「いいよ。『三越』に何時?」
ここで、あ、勘違いしている!と即座に気づくわたし(笑)。
わたし「違うよ!半蔵門線の『三越前駅』だよ!銀座三越じゃないよ!」
母「銀座三越だと思った~危なかった~」
というLINEでのやり取りを経て待ち合わせ。
今日は母に会うなり、ちょっときついことを言ってしまいました。
再発が分かって以来母からは「お父さんが泣いている」「お父さんがショックで倒れそう」「毎日泣きながら八幡様にお参りしている」「病理結果を一人で聞かせるのはかわいそう」など散々言われていて、ちょっと頭に来ていたのです。
自分が前向きに頑張ろうとしている時に憐れんでいるような言葉ばかりかけられて、うんざりしていました。
「かわいそうとか泣いたとかわたしに言わないでくれる?そういうことを言われると、親に悪いことをしているみたいでわたしが罪悪感を感じてしまう。
本当にわたしのことを思ってくれてるなら、そういうことは言わないでほしい。『困った時は声をかけてね』と言ってくれるだけで十分にうれしいから」
言われた母は涙ぐんでしまって、
「ごめんね。辛いのかなと思って。言わないようにするね」
と返事をしてきて、あ~言い過ぎてしまった!と後悔しました。。。
とりあえず、気を取り直して早めのランチということで、創作台湾料理の店へ。
我が家は妹以外(笑)はせっかちなので、こういう時は必ず早めに入店します。
11時の開店と同時に入ったのですが、予約をしている人も多くて11時半には列が出来ていました。
コロナで空いているかと思いきや、席数を絞っているために混雑度は変わらないようです。
本当はルーロー飯が食べたかったのですが、母がビーフンを食べたいということで主食はビーフンをいただきました。
取り分けた後の写真しか無かった(^^;
干し豆腐と豚肉の炒め物
ライチジャスミンティ
美味しかったです!
ふと母が、
「東京に来るのは●●(わたしの名前)の病理結果を聞きに行った時以来だね」
と言うのでびっくりしてしまいました。
初発乳がんの病理結果を聞いたのは去年の3月下旬なのですが、病院の予約が朝イチで、埼玉から通勤ラッシュに巻き込まれながら東京に来させるのは申し訳ないということで、病院近くのホテルを予約して二人で泊ったのでした。
更に、あの当時はコロナ感染者も日に日に増えていて、夜のお台場は見たことが無いほどのガラガラで不安な気持ちになっていたのでした。
以前は母と頻繁に東京でご飯を食べたり美術館に行ったりしていましたが、今日母は東京に来るのが怖かったようです。除菌シートをガッツリ持参してものすごく警戒していました。
そうか、病理結果以来東京に来ていなかったのか。あれから1年、withコロナが続いてこんな世の中になっているとは全く想像つかなかったなぁ。。
ランチを食べてお腹が膨れたタイミングで、母がバッグをがさごそし始め、おもむろに封筒を出してきたのですが、封筒を見てビックリ。
異常に分厚いのです!
とっさに大金を渡そうとしているのが分かったので、
「いらないよ!お金は困ってないよ。貯金もあるし、保険の一時金もあるし、健保からは戻ってくるし、何も困ってないから!大金は困るから!」
と必死に抵抗したのですが、
「(高額だから)早くバッグに仕舞って!いいから仕舞って!」としつこく言われたので仕方なくリュックの中へ。
初発の時もお見舞金として5万円だか10万円だかを渡されていたので、今回もそのくらい渡されそうだな、困るなぁと思っていたのですが、まさかの大金で本当に驚いてしまいました。
「わたしのへそくりだから。こういう時の為に貯めておいたから、ウィッグや治療費に使いなさい。むくみ防止のタイツとか、色々買いなさい」
と言われましたが、親のへそくりなんか貰えないよ。。。
かと言って、親はわたしにお金を渡すことで少しでも娘の役に立ちたいと思っているのも痛いほどわかるので、受け取ることが親孝行と思ってありがたく頂戴しました。
家に帰って金額を確認したら本当に大金で、1万円札を数えながら涙が出てしまいました。
気持ちもありがたかったし、自分が病気になってしまい心配と迷惑をかけていることに対する申し訳なさもいっぱいで。
母のためにも、ちゃんと治療をして乗り越えていこうと思いました。
ランチの後は、会社の後輩がイベントで店頭に立っているため百貨店に顔を出したり、買い物をしたり、お茶をしたり一通り楽しんで別れました。
別れ際に母は、
「頑張ってね。応援してるからね」
と言って帰っていきました。
その背中をずっと見送って、母を看取るまでは絶対に生きようと思いました。
お母さん、ごめん。ありがとう。
母の気持ちが痛いほど伝わった一日でした。