小さく、軽く、少なく。

乳がんの治療と日常生活を綴っています。なんちゃってミニマリスト。

他人とズレてるくらいでちょうどいい。

こんばんは。

やっと1週間が終わって、なんだかとても疲れました。

リモートワークが半分に減ってしまったのと、タモキシフェンの副作用で眠かったり頭がぐるぐるしたりがあったので、余計に疲れてしまいました。

 

 

最近、見るたびにじわじわくる広告があります。

それがこれ。

 

www.fnn.jp

 

「ピークを知る男」というコピーと共に、小島よしお又はダンディ坂野の決めてる顔のポスター。東京メトロの車内吊り広告や、駅貼りポスターで見掛けます。

 

この広告が作られた経緯は、東西線と有楽町線豊洲駅の混雑緩和が目的のようなのですが、確かにどちらの混雑も強烈です。

20代の頃東西線の葛西に住んでいたことがあるのですが、とにかく通勤ラッシュが強烈でした。大手町駅まで15分程度(朝はもう少しかかる)という近さにも関わらず朝の7時半くらいにはもう混み始めて、駅には人を車内に押し込むための学生バイトがいました。(今もいるんですかね?)

ピークの時間帯だと、ホームで各ドアに並んでいる人のうち、前にいる1,2人しか乗れなかったんじゃないでしょうか。それも、バイトに押し込んでもらって。

それでも朝はラッシュの時間がはっきりしているからまだマシでしたが、帰りは終電までずっと混雑していて本当に嫌でした。酒臭いしマナー悪い人が増えるしで。

混雑と酒の臭いに耐え切れず途中下車してしまうこともしばしばでした。

 

今は、オフィスもタワーマンションも増えてしまった豊洲駅の混雑が強烈です。

駅に向かう住民と、駅からオフィスに向かう勤務者。

人の波にうまく乗らないと大変な目に合います。

乳がんの病院(がん研有明)に行く時は豊洲駅でゆりかもめに乗り換えているのですが、ラッシュ時の豊洲駅が恐ろしくて、午前中の診察の日はいつもかなり早い時間に通過するようにしていました。

 

…なんてことを思い出しつつ。

初めてこの広告を見た時、「あーうまいなぁ。」と感心し、その後ニヤリとしてしまいました。

特に、ダンディ坂野のポスターのボディコピーには、

「他人とズレてるくらいで、ちょうどいいと思うよ。そういう時代になったし。」

って書いてあって、ピークを過ぎた(?)芸人が真面目な顔で語っていると想像するとジワジワきます。しかも、上の記事を読むと本人が言ってた言葉のようで、それをポスターに取り込むコピーライターも上手だなと思いました。

 

小島よしおのいじられ感もいい。

このポスター以外でも、映画「翔んで埼玉」の中の埼玉vs千葉対決で、それぞれの出身芸能人(の巨大幕)を出して強さを競う場面があり、千葉側で小倉優子が出てきた時に「弱い!」(それでは埼玉出身の芸能人に負けてしまう)と伊勢谷友介が叫び、代わりに小島よしおが出てくると「もっと弱い!」と叫ばれてしまうという笑いどころにもなっています。

 

こういう広告というのは、オファーされた芸人さんの心が広くないと実現しないと思うのですね。なので、ダンディ坂野も小島よしおも尊敬します(笑)。

 

最近、ゲラゲラ笑うこともちょっと減っているような気がして、こういうのを見てクスリと笑うのもいいなぁと思ったりしました。

そして、「他人とズレてるくらいでちょうどいい。」って深い言葉だなとしみじみ。

いつも他人からの見え方や他人とずれていないかを気にしている自分に、小さなカツを入れられたような気がしました。

 

このポスター、もらえないかなぁ(笑)。